アレルギーの検査

アレルギーは検査をしないとわからない

「花粉の時期になると鼻水がダバダバで止まりません。」

私の場合、こんな症状があって、耳鼻科に行きました。
そこでは、色々な問診や症状を訴えて、診察してもらったのですが、

「この時期から考えても、多分、花粉症でしょうね。」と診断されました。

ポイントは「多分」と言うところです。

実際に、花粉アレルギーが出ているかどうかは
血液検査などのアレルギー検査をしないとわからないけれども、
鼻づまり、鼻水が始まった時期と、症状が今も続いているなら、
スギとヒノキのアレルギーにほぼ間違いない…。

「どうです?検査します?(^^)」

「お金もかかるしいいです。先生の仰るとおりだと思います。」

こんなやり取りをしました。
だから私は「多分、花粉症」という病名です。(^^;;

このように、本当にアレルギーが出ているかどうかは、
実際に何らかの検査をして、データを出してから、
その結果を見てみないことには、ハッキリと解らないものなのです。

アレルギー検査の種類

アレルギーの検査は、主に3つの検査がよく行われます。

ひとつめは、血液を採取して調べる「血液検査」。

もうひとつは、皮膚に注射をしたり、
アレルゲンと思われる物質を皮膚に塗って、
変化を調べる「皮膚検査」。

そして、3つめは、アレルゲンがほぼ特定できている時に、
アレルゲンを完全に絶つ、逆に解っていて与えてみるなどして、
症状の変化を見てアレルゲンを特定する
「誘発テスト、除去テスト」などが挙げられます。

アレルゲンを特定するには、ズバリ血液検査が向いているのですが、
調べる項目が増えるほど費用がかさみますし、
一度に測定できるアレルゲンの数にも、限りがあるようです。
ある程度、アレルゲンを特定しておく必要がありますよね。

皮膚検査には、15〜20分で結果がでるものもありますが、
細かなデータ分析が必要となるような血液検査や
誘発・除去テストは、個人病院ではなかなかできないので、
大きな病院などで行われます。

皮膚検査とは?

アレルギー検査のうち、一番費用がかからず、
スグに結果を見ることができるのが、皮膚検査です。

皮膚検査では、細かな数値データを得ることは出来ませんが
皮膚上の実際の変化を見ることで、
アレルギー反応の有無を調べることができます。

【スクラッチテスト、プリックテスト】
原因と思われるアレルゲンエキスを、実際に皮膚に垂らします。
痛みがない程度に皮膚に傷をつけて、15分程度置きます。
その皮膚の上で、アレルギー反応が起こるかどうかを確かめます。

【皮内テスト】
アレルゲンエキスを皮膚内に微量注射して、
15分後の反応を調べます。

【パッチテスト】
アレルゲンを肌に貼り付け、24〜72時間後に反応を見ます。
金属アレルギーなどの接触性のアレルギーや、
遅延型のアレルギーを調べる方法です。

血液検査とは?

血液検査ではは、目では見ることのできない
血液中の抗体の数や、アレルゲンとなる物質、白血球の数など、
様々なデータを調べることができます。
その分、費用は高くつきますし、時間もかかります。

ただし、皮膚検査のように、テストを行った部分に
かゆさなどのアレルギー反応を起こすことはありません。

血液検査でわかる項目は以下のとおりです。

・特異的IgE抗体(アレルギーの原因を調べる)
・IgEの量(アレルギー体質かどうか)
・IgAの量(免疫力が正しく働いているかどうか)
・好酸球の量(アレルギー反応を起こしていると増える)

血液検査には、RIST法とRAST法がありますが
アレルゲンを特定するには、RAST法を選択するのが一般的で、
アレルゲン毎にアレルギー反応の強さを
0〜6段階(6ほど強い)で知ることができます。

この他にも、ヒスタミン浮離試験(HRT)という、
試験管の中で血液にアレルゲンエキスを入れて、
反応を見る検査もあります。
この検査は、一般の開業医では検査が難しいため
大きな病院でのみ、実施されることがほとんどです。

除去テストとは?

誘発テストや除去テストは、
ごく一般に、自然に経験しているかもしれません。
診察を受ける前に、すでに経験しているかもしれません。

この食べ物、しばらく食べさせないほうがよさそう。
やっぱり…。材料の卵が原因かしら?

こんなことを家庭でも行いませんでしたか?(^^)
除去・誘発テストとは、
まさしくこのようなことを医師の指導の下、行います。

除去テストは医師の指示に従って、
原因ではないかと思われる食べ物を、2週間前後完全に絶ちます。
期間中は、食事に細心の注意を払い、
アレルゲンそのものだけでなく
原材料までも気を配らなくてはなりません。

協力者も、アレルゲンに不意に触れることも出来ません。
母乳を与えている場合は、母体もその食べ物を絶つ必要があります。

1度にひとつのアレルゲンしか検査をすることが出来ませんし、
非常に手間と時間のかかる、ストレスの多い作業です。
栄養面のアドバイスも受けなくてはいけません。

しかし、アレルゲンを正確に特定するためには
どうしても必要なテストなのです。

誘発テストとは?

除去テストとセットで行われるのが、誘発テストです。

除去とは全く反対の意味合いを持っていて、
除去テストで除去することで症状が良くなった食べ物を、
逆に微量づつ与えていくテストです。

除去を解除するために、アレルゲンを微量づつ与えていきます。
どの程度の量でアレルギー反応を起こすのか、
その量を見極めていきます。

食物アレルギーは、血液検査や皮膚検査だけで
カンタンにアレルゲンを特定できるものではありません。
血液検査や皮膚検査の結果を踏まえて
次のステップに進むことには間違いありませんが、
実際にアレルゲンを特定するためには、
この除去テストや誘発テストは、必要不可欠なものなのです。

検査を受けるタイミング

アレルギーの検査を受けるタイミング、
一体いつ頃がベストなのか考えてしまいますよね。

基本的には「アレルギーを疑ったその時」で良いでしょう。

早めにアレルゲンを特定することは、何より予防になりますし、
悪化する前に症状を抑えることも可能です。

特に、離乳食が始まる時期までに、アレルギー体質である
可能性が高い場合は、検査を受けておきたいものです。
離乳食を摂取した時のリスクを減らすことができますし、
離乳食開始の時期から、除去食を始めることも可能になります。

血液検査は、十分な数値が出ないと
乳児は断られることもありますが、
皮膚テストなど他の手段を取ることもできますよね。

検査は、もしかして?を確信に変え、
前向きに治療をしていく力となります。
早期発見、早期回復のために、検査を上手に利用しましょう。

検査結果が全てではない

血液検査を一度受けて、何らかの結果が出たら
それでおしまいと言うのは、間違いです。

検査結果はあくまで判断材料であり、
そこから改善する方法を、
向きに見つけていくことが大切です。

また乳児期に出た結果が、その子の結果全てではありません。
行動範囲が広がって、色々なものに触れる機会が
増えれば増えるほど、アレルゲンとなるものが増えたり、
他のものと絡まりあって、より複雑なアレルゲンを作り出し、
新たな症状が出る可能性も十分にありえます。

逆に、体の発育に合わせて、アレルギーの出方も変わります。
消化器官の発達が進み、免疫システムが正常に動くようになれば、
アレルギー症状が治まることもあるでしょう。

治療を繰り返し、定期的に、検査を受けるようにしましょう。
目に見えないレベルでの変化を掴み、
治療の成果を確かめるためにも、
検査はとても重要な役割を果たしているのです。

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